突然ですが、最近、某ヌードモデルのtumblrを見るのにハマっています。
このモデルさん、もちろんお前が人のこといえたものかっていうのはあるんですけど、まあそのへんは少々棚に上げさせていただいて、そんなにすごい美人さんというわけではないんです。色が白くてかわいい方なんですけどね。「後になって振り返ってみるとかわいかったのかもしれない」みたいな、記憶のなかでどんどん美化されていくかわいさみたいな。私は音楽を聴きながら文章を書いたり勉強したりできないタイプなんですけど、代わりに（代わりに？）お気に入りの画集を机の横に広げといたり、こういうtumblrをときどき眺めたりして、なんか気分転換をはかったりしています。
そのモデルさん自体がもともと逸材だっていうのはあるんでしょうけど、それにしても、この方は自分の「見せ方」というものを、よくわかっていますね。どんなポーズをとったら自分の体がいちばんキレイに見えるか、どんな表情をしたらPCの向こうにいる人をドキっとさせられるか。そういうの全部わかってますね。きっとこの方の頭のなかには、この方なりの強固な世界観のようなものがあって、体も表情も、すべてそれに従っているのでしょう。
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「個人プレイの人がコラボレーションの人になるとき」。今回のこちらのお題は、私（チェコ好き）が考えました。なぜこのお題を考えたのかというと、前回、第1回目の記事を公開したときに、「自分も共同ブログをやってみたかった（やってみたい）」という声を、twitterでいくつかいただいたからです。
ブログを書いている人って、わりと個人プレイが好きな人が多いんじゃないかなという気がします。1人でテーマを決めて、1人で文章を書いて、1人で画像やその他編集をして、1人で記事を広めてということをやっているわけですから。あるいは、仕事ではコミュニケーション能力を遺憾なく発揮しているけど、プライベートでは内に籠りたい人とか。ブログを書いている人、と一言でいってもそりゃあもういろんな方がいますので、一概にはいえないですけどね。私自身はというと、もちろん個人プレイをこよなく愛する人で、しかもその気質が相当に強いほうだと思います。
では、その個人プレイ気質の人を、他の人と共同で何かをやってみたいと駆り立てる動機って、なんなんでしょうね。
今はこうして、他の3名の方と共同ブログに取り組んでいる私ですが、もともとは他人と共同で何かするのって本当に苦手なんです。ここだけの話、いやネットで公開してる時点で全然ここだけの話じゃないですけど、私が本業でやっている仕事、選んだ決め手はなんだったと思いますか。「他人とあんまり関わらなくていいから」です。あと就活してるときに、「いちばん早く内定くれたから」。今だったらもうちょっと考えなくもないですが、職業選択をしたそのとき、私は人生で最高潮に意識が低かったのです。何にせよ、自分は正直とても偏屈な人間で、情熱の注ぎ方がおかしいというか、1点集中しすぎるせいで他のことは全部ドライになっちゃうというか、まあ相当扱いにくいだろうなあという気がします。もうすぐブログを書き始めて3年になりますが、ブログがここまで続いているのも、いちばんの要因は自分1人で基本的にはすべて完結できるからでしょうね。
ただ、書いて公開したその後は、記事は自分のもとをはなれていくわけですが。
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さて、冒頭に書いた、ヌードモデルさん。この方、実際にお会いしたことがあるわけじゃないのでもちろん想像ですけど、あんまりコミュニケーションが得意なタイプではないんじゃないかなあという気がします。1人で本読んでたりするのが好きそう。我々ブロガーと同じ（？）、個人プレイ気質の方なんじゃないかなと思います。
「そんなにすごい美人さんというわけではない」と書きましたけど、それでもやっぱりこの人、被写体としてのパワーをものすごく持っているんですよ。よくあるいい方でいうと、「雰囲気がある」というやつ。いつ頃から”写真に映る自分”に目覚めて、その魅力を自覚したんだろうなあ。とにかく、自分のなかのさみしさとか、薄れていく記憶とか、いたずら心とか、そういう自分のなかの強固な世界観を表現するためにいちばん有効な手は写真だ、それも服を脱いだ写真だってことに、あるタイミングで気が付いたのでしょうね。それで、あまり他人と信頼関係を築いたりするのは得意じゃないけど、そういう手段をとらざるを得なくて、腹を括ったんじゃないかと思います。ヌードモデルってやったことがないのでよくわからないですけど、カメラマンのこと信頼しないとやっていけないですよねきっと。
でも先に書いたように、文章は、特に個人ブログで好き勝手に文章を書くことは、1人でできます。もちろん広い意味でいえば、書いたものを公開することは1つのコミュニケーションだし、twitterやはてなブックマークでコメントをもらったりすることもコミュニケーションですが、それらを一切見ないという選択肢も一応あるわけで、だれとも言葉を交わさなくてもいいし、だれとも信頼関係を築かなくてもいい。そういうやり方もあるわけです。
だけど、やっぱりなんか人と一緒にやるのって楽しそうな気がしちゃうわけで、1人で十分楽しいのになんなのこれって思うんですけど、この「なんか楽しそう」っていう気持ちをもう少し詳細に分析してみると、さあいったい何が出てくるんでしょうね。
私は、私のスタイルや文体を崩してみたいと思いました。他の3名の方や、いつもとちがった取り組みをしている私の文章を読んでくれている人からの反応で、自分のいつものやり方を通せないことで、自分が作ってしまった様式を一度バラバラに壊してみたいと思いました。
なんでそんなことをやってみたいと思ったのか。ここでヌードモデルさんを引き合いに出すのは少々おかしな話かもしれませんが、私の頭のなかにも、強固な世界観があります。私の文章は、その世界観に従って書かれています。だけど、もっと上手く描写できるはず。もっと上手く考えられるはず。その「もっと」を実現するためには、今のポーズのとり方や表情を、変えてみる必要がある。そんなことを考えたわけです。
世の中にはいろいろな種類のコラボレーションがありますが、それらは大きく、「やらざるを得ないコラボレーション」と、「やる必要のないコラボレーション」に分けることができます。
後者をわざわざやっている人、やろうとしている人、やりたいと思っている人は、その理由をぜひ考えて、できたら教えてください。
まあ私は、まだ自分のスタイルを崩せてないですけどね……。2回目ですし。これからどんなふうになっていくのか、自分でも楽しみなんです。
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最後に、その噂のtumblrのURLを貼ろうかと思ったりもしましたが、「チェコ好き、こんなの見てるのかよ」と思われたら恥ずかしいので、やめておきます。
ノスタルジックでいい写真なんですよ。
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